マグマイザー 第二話レビュー

ようやくマグマイザーのBlu-rayを視聴。全話通貫したので、各話ごとにレビューしていくことにする。

「てらどらいぶ」におけるマグマイザーについての記事は、以下の記事にまとまっているので参考にされたし。

また、5月の放送等時にレビューしたマグマイザー第一話のレビューはこちら。

それでは第二話のレビューをしていこう。

(以下、敬称略)


第二話は大島丈のセクシーボイスからスタート。艶っぽいバスボイスを奏でながらカメに餌をあげている大島の元に、烈が参上する。すでに大島とは顔見知りになっているようで、インターフォンを鳴らさずに入ってきた烈にあきれ顔。
続いて黒田悠斗。こちらもすでに何度か接触していたようだ。しかし烈の強引にして他人の事情を鑑みない態度に、半ば憤激した黒田に追い返されてしまう。

同様に、吉村卓、田淵正浩といった男優たちにも追い払われる烈。そんな中、烈はアダルトショップの前で祖父の焦と再会する。
烈は、人類滅亡が眼前に迫っているというのに、神雄が協力してくれないことに戸惑っていた。焦は烈に人との関わり方を教えなかったことを悔い、神雄への説得を通じて人との関わり合いを学ぶようにと伝える。焦は神雄が強力してくれない理由を、烈の社会性の低さ、すなわち「モノの頼み方」を知らないからだと見切っていたのだ。

このように、序盤では烈と男優たちのディスコミュニケーションに焦点があてられる。山を下りたばかりの烈の社会性の低さは前回からすでに明確となっていたが、より多くの男優と接触する中で、自分の都合を押し込んでくる、自分の目的、大義名分だけを優先する(そして優先すべきと信じている)烈が、「人間」として不完全であることを浮き彫りにする。

「人類滅亡」「黒の一族討滅」という大義名分は烈にとっては大切な事だろうが、事情を理解しない男優からすれば迷惑以外のなにものでもない。烈の「当然協力するべき」という態度に苛立つのは当然だろう。なにしろ「お願いします」すら言えないのだから。

しかし烈は、道ばたでお願いをする、お礼をする人々の姿を見て、「頭を下げる」という基本的な事を覚える。

結果、黒田と田淵が烈に強力してくれることとなった。実際のお願いシーンは省かれてしまったため、特に烈に強烈なダメ出しをしていた黒田の加入には唐突感を覚えたが、尺の問題だろうということで納得することにした。

しかし、黒田と田淵は相性が悪いようだ。特に黒田は田淵の普段の現場でのあれこれに不満を持っていたようで、烈や御左口を差し置いて言い争いをする始末。一抹の不安を覚えさせる中、シーンは首相官邸へと移っていく。

田淵、黒田の強力により、具体的に黒の一族と戦える手段を得た御左口は、神雄二人と烈、焦を連れて首相官邸に向かう。

そこには内閣官房長官の笹尾が待っていた。

セクシー男優であることを遠回しに隠しながら、御左口は笹尾にプレゼンするが、会話中に興奮してしまった御左口はつい口を滑らせてしまう。田淵と黒田がセクシー男優と知った途端、笹尾の態度は豹変。セクシー男優をさげすむ笹尾に、黒田と田淵は「いつもこうだよ」と言って退出してしまう。

結局、政府の協力は受けられなかった。

だが一方で黒の一族は、政府や行政にまで手を伸ばして情報統制をもくろんでいた。内閣総理大臣補佐官の志藤を味方につけ、日本の行政の中枢から掌握していたのだ。政治力においては、黒の一族の方が一枚上手だ。

その情報統制の影響により、かおるが書いたマグマイザーの記事にNGが出てしまった。見た目に反して反骨心あふれる編集長の水嶋は、それでも上を説得するといって、かおるの取材を容認する。黒の一族の魔手は、政治力という形をとって烈たちを覆おうとしていた。

 

一方烈はさらなる協力者を求めて、セクシー男優たちを探す。志良玉弾吾、トニー大木に声をかけるが逃げられてしまう。そんな烈が最後に出会ったのが、楽屋でローションまみれとなっていた森林原人だった。

他の男優から烈の話を聞いていたという森林。烈の強引な勧誘を否定しながらも、彼のこれまでの人生、そして烈が背負っているものの大きさに、森林は同情する。

楽屋にかおるがやってくる。黒の一族によって子供がさらわれているというかおるのタブレットを覗き、頭脳明晰な森林は誘拐犯の行動パターンを看破。犯人の潜伏先を海岸沿いの人気の少ないエリアではないかと推察する。

ただごとではないと悟った森林は、ローションまみれなのにかっこいい顔をしながら、現場スタッフに外出をつげ、烈と友に犯人たちを追う。

果たして森林の読みは当たっていた。すでに現場に潜入していた御左口に導かれ、犯人たちを発見した烈。そこには、黒の一族が開けたと思われる次元の裂け目(次元扉)があった。ここを通って生け贄となる子供たちを送り込もうというのだ。

「しずかにね」とかおるに釘を刺されながらマグマ・イン。しかし森林が恍惚の声をあげてしまったため、潜入に気づかれる。

しかしバトルシーンを割愛されるレベルで黒の一族の下級戦闘員を瞬殺すると、子供たちを解放。事件は解決する。

烈たちは知らなかったが、さらわれた子供の中には、内閣官房長官の笹尾の孫がいた。

孫の無事を聞いて安堵する笹尾官房長官。笹尾は御左口に表面上は協力できないと言いつつ、黒の一族の情報を提供する。そこには黒の一族が政府の内部に食い込んでいること、そして黒幕と思われる男の写真が入っていた。写真を見て激昂する烈。その男こそシュバルツ。真求磨一族の仇にして、烈が追う復讐すべき男であった。

そして黒の一族も、マグマイザーの弱点は神雄であると看破。攻撃のターゲットを神雄へと切り替えていく。

さらなる戦いを予感させながら、第二話は終わる。

 

全体の感想として、一話同様に「詰め込みすぎ」感が強かった。話数と尺の短さゆえ仕方ない部分もあっただろうが、ここはあえて言わせてもらいたい。

黒田と田淵が助力してくれるシーンは前半の山場だったと思うが、説得シーンがなかったため、官房長官にバカにされて退出するシーンも軽く感じてしまった。烈が必死に口説き、その結果助力してくれたというシーンがあれば、その努力が水泡に帰してしまったことを視聴者は知る。官房長官笹尾の頑固さと偏見をより強調できる展開にできたのではないだろうか?

後半の森林登場後の展開は、烈と森林を俯瞰した視点から動かないため、展開に安定感があった。シリアスな中、敵陣に乗り込むのにバスローブと赤いブーメランパンツ一枚という森林のいでたちで笑いを取りにきているのはさすがといえる。

後の話につながる細かい伏線も張られており、後々に「あの要素がここにつながるのか」と思わせるファクターも盛り込まれている。特に官房長官笹尾のエピソードは終盤で重要なイベントにつながるので要チェックだ。

第一話はいわばプロローグだ。男優の中でも人気の高いしみけんを登場させ、マグマイザーとはどんな作品かを示した回だと言える。
そして第二話は「これから」につながる要素を多数配した、起承転結の「起」だろう。主要人物が出そろい、これからのドラマの伏線を張られた。次のドラマを視聴者に期待させる回だったといえよう。

第三話のレビューに続く。

(文/団長)


団長

「てらどらいぶ」管理人。 ゲーム開発のディレクター、動画配信サイト管理人のプロデューサーなどを歴任。 心のゲームは「ウィザードリィ」と「ザナドゥ」。ドラクエとFFならドラクエ派。

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