【YU-NO】もうMAGES(5pb.のゲームは買わない
昔、5pb.ってゲームメーカーがあったんですよ。今はMAGESって名前になってるみたいですけど。
アドベンチャーゲームで人気のあったメーカーだったのですが、その会社がなにをどう思ったのか「怒首領蜂大往生」をXbox360に出すと発表したんですよ。
Xbox360愛好者だった私はもう嬉しくて嬉しくて、それこそ目をらんらんと輝かせて「ありがとうございます!5pb.様!」と何度もお祈り申し上げたわけですよ。
プロデューサーのさかりまさき氏のブログも毎日のように参拝。ソフマップでの試遊会にも行って、その時にいたスタッフの方の「99%の移植度」という言葉を信じ、度重なる延期も「きっといい作品にするべく頑張っているんだ!」と信じ、応援のために「CHAOS,HEAD NOAH」を買ってお布施しちゃおうかなーとまで思って待ちわびた発売日!
その日は会社も定時上がり。予約していたソフマップに駆け込んで怒首領蜂大往生と試遊会の時にスタッフさんが言ってた「アーケードスティックで遊べばアーケード版そのものです」という言葉を信じリアルアーケードPRO.EXゲット。よーし、お姉さん避けまくっちゃうぞー!と愛機にディスクをセットイン! 久々の家庭用「怒首領蜂大往生」の起動に大興奮していたわけですが…
うわーーー!なんだこりゃーーーー!!!!!
アドベンチャーゲームで勇名をはせた5pb.とは思えないメニュー画面のひどさ。画面ごとに変わる入力、反応が鈍いカーソル。そしてくっそ長いローディング。そこには明らかな技術力不足が見てとれました。というか、ゲーム起動前のメニュー画面がひどいってゲーム作るってレベルじゃないのでは…?
なんとなくゲーム本体も違う気がするし、これが移植度99%なの?ホント?という感じでガッカリ砲くらった私は、これまでの高揚感なんてまるでウソのように意気消沈したものです。
そしてほどなく出荷中止に。どうやらPS2版から無断でコード流用していたらしいのです。なんてことしやがる。
コード流用自体は下請けで作っていた会社のせいですが、5pb.としても販売の責任を問われます。モラルの問題もそうですが、この出来でなぜ発売にGOサインだしたのか。良心さえ疑わしくなってくるほどでした。
こんな出来だったら正直返品させてくれないかなとまで思いましたが、その後、CAVEとアリカが加わっての修正パッチリリースするとのことで溜飲をさげました。続くケツイもCAVEとアリカが制作に加わるということで買いましたけど、5pb.という会社については嫌悪感しか抱かなくなりました(同じ流れで嫌いになったのが「なんとかポータブル」のマーベラスです)。
同年発売されたシュタインズゲートが大当たりし、5pb.という会社の存在感も増していきました。もちろん、怒首領蜂で一杯食わされた私は、周りの友人がいくら勧めても遊ぶことはありませんでした。取り壊される前のラジオ快感に人工衛星が刺さった時も、シュタインズゲートネタだと知って不快になったりと、5pb.アレルギーは増していくばかりでした。
そんな5pb.…ことMAGESが、美少女ゲームの名作「この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO(以下YU-NO)」を移植するとの情報が入ったのは2015年の夏。しかも初回特典で98版もついてくるとのこと。
それなりに美少女ゲームを遊んでいた私ですが、YU-NOは一度も遊んだことはありませんでした。同じ菅野ひろゆき氏の作品である「DESIRE」や「EVE burst error」は遊んだものの、面白さが今ひとつ分からなかったため、購入とプレイをためらったのです。ギャルゲーソムリエのKクンからは「DESIREやEVE burst errorとは全然ちがうから」と熱心に勧められましたが、へそ曲がりなこともあり結局遊ばないまま大人になってしまいました。
有名な詳細かつ長大な内容のWikiを見て、今更ながらYU-NOという作品が気になっていた私。セガサターンをリペアして遊ぼうかなどと考えていたところに移植決定の報。散々迷いました。例によって発売日は延期してるし。大往生みたいな目にあうのはご免だし。しかし正式な発売日がはっきりしてきた去年(2016年)の夏、思い切って買おうと決めてソフマップで予約。決め手になったのは、98版がおまけについてくるというところでした。
このPVを見て胴震い。これを手に入れなかったら一生後悔するだろうと思ってしまったんですね(このPVは今見てもどきどきします)。
例によって発売日は再度延期。何かのトラウマを刺激されたがごとく、すさまじくそわそわしたものの、今年の3月に無事リリースされました。
ごめんな、Kクン。君が言うとおり、「DESIREやEVE burst errorとは全然ちがう」作品だったよ。
なんでこの作品にもっと早く出会わなかったのか!
多面的な現代編のシナリオ、それを支えるA.D.M.Sという画期的なマッピングシステム。そして全てが明かされる幻想的な異世界編。これが20年前のゲームなのか。
驚愕しました。
そしてこの作品をリメイク移植してくれたMAGESに惚れ直しました。やればできるじゃん!!!
3月の発売から2ヶ月間でリメイク版を2周、おまけの98版を2周。これまでの何かを埋めるかのように遊び尽くしました。総プレイ時間は200時間を越えているでしょう。
なぜサントラがついた限定版を買わなかったのかと後悔しました(つまらなかったらゲーム売り払おうと思っていたので、通常版を購入)。星霜鋼機ストラニアの2面の曲を目覚まし音に設定していたくらいヨナオケイシ氏のサウンドが好きだったのに。赤い刀のBGMを掛けながら仕事するくらい梅本竜氏の曲が好きなのに!
かなり賛否両論みたいですが、あらたに描き起こされた凪良氏の絵もいいです。当時の流行を思い起こさせてくれるエッジの効いた98版の絵もステキです。
98版は言うに及ばず、リメイク版も良かったです(過去の思い入れがないからかもしれませんが)。時折フリーズするのと、A.D.M.Sを拡大したときに消しゴムかけ忘れたようなゴミが見えるところ以外は!
リメイクされたOPもいいです。100%クリアした後にみると感動もひとしお。消えたYU-NOを追って並列世界、そしてデラ=グラントを駆け抜けていく、たくやの姿に涙がとまりません。
あまりにもYU-NOにハマってしまったため、セガサターン版も買おうかと本気で思っていたところに、以下の情報が!
【次回のアップデートについて】5月中旬配信予定の新規ルート???につきましては、異世界編のクリアが解放の条件になります。GWの連休を利用して、是非プレイを進めてください!お楽しみに!!#yu_no
— この世の果てで恋を唄う少女YU-NO (@yuno_5pb) 2017年4月12日
新規ルートですって!?
原作者が亡くなってからの新作なんてまるでクトゥルフ神話みたいだ!!
…と一人叫んでいたのですが…
【次回のアップデートについて】5月中旬配信予定おりました新規ルート???ですが、現在最終テスト中です。お待たせして申し訳ありませんが、もう少々お待ちくださいませ。
※こちらのルートは「異世界編のクリア」が解放の条件になります。#yu_no pic.twitter.com/omfFZFJl5Y— この世の果てで恋を唄う少女YU-NO (@yuno_5pb) 2017年5月17日
毎度のごとくスケジュールは繰り延べに。
いやいや、すごくいい新規シナリオにしようと頑張っているんだ。なにしろYU-NOの新ルートだ。あのWiki見て分かるとおり、すさまじいヘビーユーザーがいるほどの作品だ。だから6月に入ってもリリースされないんだ!
…と、いつかのように自分に言い聞かせていました。
来週6月5日(月)にアップデートパッチが配信されます!!まだ「異世界編」へ辿り着いていない方は是非、この週末に進めてください!!!!
果たして何が起こるのか・・・お楽しみに♪#yu_no— この世の果てで恋を唄う少女YU-NO (@yuno_5pb) 2017年6月2日
何が起きるか楽しみにしつつ、???をプレイ。
結果、二度と5pb.…MAGESのゲームは買わないと決めました(8年ぶり二回目)。
ええとですね、こういうの新規ルートって言わないと思うんですよ。なんですか。思わせぶりの異世界に飛ばして、ミステリートFの宣伝って。最初に龍造寺に問われるところ以外、選択肢もなしですか。
ミステリートF。画像は公式サイトより。
こんなバカなと思って、10回以上???をプレイしましたよ。
結果、ミステリートFのプロモーションビデオを10回以上見るハメに…
菅野ひろゆき氏のファンなら「おおおお!」と思ったのでしょうが、それにしてもPS4/PS vitaのゲームでXboxOne専用のゲームの宣伝をするのはいかがなものか。浅田Pはマイクロソフトとも昵懇なので、なにかを言い含められたのかもしれませんが、それにしたってひどいでしょ。
5pb.…MAGESのガッカリ砲をくらうのは、これで二回目。もう買いません。高橋名人がいても買いません。大事なことなので2度いいました。
でもYU-NOの次のアップデート次第では…いや、もう無理かな。これが5pb.…MAGESのやり方だって分かったので。
5pb.…MAGESさん、YU-NOの輝かしい歴史に泥塗っちゃいましたね。あの世の菅野ひろゆき氏も浮かばれませんよ。これじゃ。
だって、???をやればやるほど嫌いになるんですもの。
YU-NOの感想は、もうちょっとやりこんでから別記事でアップしますね。
(文/赤蟹)
elfのYUNOと同級生1&2は棺桶に入れたいゲームです、今のアドベンチャーはライトでアニメ的ですが、同級生はライトノベルの青春LOVE ストーリーの様に、YUNOは並みのSF小説では到底及ばない重厚なストーリー展開が今でも印象に残り忘れる事が出来ません。