【DIY】おネコ様用キーボード枕を作ってみる。
うちのネコ「デルフィ」はメインクーンという大型の品種。まだ生後10ヶ月なのに全長90cmを超えるビッグサイズです。
そのくせネコらしく狭いところが大好き。入れなそうな隙間を無理矢理こじ開けて入ろうとしたり、抜けられなくなって鳴いたりしています。
で、こいつが一番気に入っている「狭いところ」が、ディスプレイとキーボードの間。
飼い始めの頃はまだチビだったので、マウスにまとわりつく程度でしたが…
やがてキーボードのサイズを超え…
最終的には、無理矢理入り込むも収まりきらず、キーボードの上に乗っかるようになりました(笑)。
邪魔なのはいいとして、変なキーを押されて「あああああ!」という状況になることが多く(例:エディタにひたすら-が並んでいく、突然メーラーが立ち上がる、ブラウザゲームがヘンなことになる)、ちょっと困ってました。
特に愛用しているマイクロソフトのキーボードは、ボード上部に各アプリケーション用のショートカットキーがついてます。音量のコントロールができたり、ミュートできたりとそれなりに便利なのですが、ネコがのしかかるために誤動作が多発、キーの無効化で対応していたのですが、なぜか無効化できないボタンもあり、誤動作を完全に止めることができません。
そこで、キーボードへのタッチをガードできるネコ様専用キーボード枕を作ることにしました。
材料です。
上から
- コーナーガード(クッション) 長さ80cm
- プラスチック製アングル(L字断面のプラ板) 100cm×3cm×3cm
- アルミ角材 30cm×1.5cm×0.5cm
- 円形のゴム滑り止め 直径3cm、厚さ2mm
アングルを切るための糸ノコと、
必要なディメンションは50cm×4cm×4cm。このサイズのチャンネル(コの字断面のプラ板)があれば楽だったのですが、近くのホームセンターには幅3cmのものしかなかったので、アングルを組み合わせてコの字型にします。
キーボードの幅は約40cmなので、50cm程度のアングルもしくはチャンネルがあれば十分。しかし近くのホームセンターには1mのものしかなかったので、糸ノコで半分に切断して使います。糸ノコなんて使うの、大学の文化祭以来です。
糸ノコはMAGIC-SAWというものを購入。「なんでも切れる」的な解説イラストがキャッチが素敵。テレビショッピングでやってるMAGIC SAWとは全然違いますが、そんなに使わないでしょうし、安いので気にせず購入。ちなみに韓国製。
アルミ角材は補強とウェイトに使います。滑り止めは底辺に貼ります。
プラスチック、ゴム、金属を貼り付けるので、接着剤は多用途のセメダインスーパーXGを選択。選択というよりは、店員さんに聞いて「これなら全部大丈夫」と言われたので購入。いつもの私ですね。
半分に切ります。
切断面はやすりがけします。400番の紙やすりを使います。プラモではないので、仕上げのやすりとか不要かと思います。デコボコとバリが取れればOK。作業でアングルが汚れたらキレイに拭き取っておきます。
次にコーナークッションを切断します。アングルをあてて切断ラインを書き込みます。左右に若干マージンがあったほうがネコも心地良いと思うので、右側に余裕をもたせてあります。
本番の前に、糸ノコとカッターナイフで試してみました。右断面が糸ノコ、左がカッターです。糸ノコは歯の形状のため切断面が段々になってしまいます。素直にカッターで切ることにしました。
コーナーガードはウレタンゴムで反発力が強いため、できるだけ幅広のカッターを使う事をおすすめします。
切ったコーナーガードとアングルと貼り合わせます。接着剤をつけたら、両脇と真ん中を輪ゴムで固定します。そのまま接着剤が固まるまで放置。
その間に、残ったアングルにアルミ角材と滑り止めを貼ります。
滑り止めは底辺に貼ります。両端と16cm間隔、計4枚使いました。
アルミ角材は背面にあたる部分に取り付けます。角材はクッションをつけたアングルの支えになると同時にスペーサーの役割も果たします。
アングルの高さは3cm、必要な高さは4cm。高さ1.5cmのアルミ角材を使えば4.5cmの高さが確保できるというわけです。ただ、滑り止めの厚さが2mmあるので、実際に得られる高さは4.3cmとなります。
こちらも接着剤が固まるまで輪ゴム止めして放置。
一時間後、Aパーツ、Bパーツ(笑)の各部固定が完了しました。最後にこの二つを接着します。
ガキーン!
できました。
若干隙間が空いてますが、きっちり固定されてるのでヨシとします(相変わらず工作精度低いw)。
セメダインスーパーXGは実用強度に達するまで24時間ほどかかるそうなので、ここまで組んだら丸一日放置。完全固定されたら完成です。
さっそくキーボードに装着!(抜け毛の季節でネコの毛がすごい!!)
おネコ様にお使いいただきました。
とりあえず、耐久度的には問題ない模様です。
ドリルなど穴を開けられる道具があれば、AパーツとBパーツをビス留めするといいかもしれません。キーボードの上部が収まるサイズのチャンネルがあれば、そんな必要ないんですけどね(笑)。
ウレタンクッションは若干厚すぎた模様。もうちょっと薄いほうが頭を乗せやすいみたいです。アルミ角材のウェイトも、デスクの天板で滑ってしまうため、ゴムの滑り止めを貼ったほうがいいかもしれません。
とりあえず、これで突然アプリが立ち上がったり、謎の文字列が打ち込まれることも少なくなるはずです。
キーボードの上に乗られたら打つ手なしですが(笑)
(文/団長)